蜜色オフィス


少し拍子抜けする。
だって、沖田さんは絶対にその事でゆすってくるって思い込んでたから。

でも……。
本当にあの事をもういいって言うなら、なんで話しかけてきたんだろう。

大体、その事は沖田さんにとって切り札みたいなモノなんじゃないの?
この間は関係を持たないとバラすって言ってきたのに、何もしないでもういいって取り下げるなんて……。

絶対におかしい。
どんな裏があるの……?

疑いながら見ていると、「ちょっと話があるんだ」って沖田さんが笑う。


「……いいです。私はないですから」
「そんな事言ってると後で後悔する事になるよ。
それに、本当に手を出したりしないから安心してくれていいし。
またひとつ、芽衣と取引したいだけだから」
「取引……?」


本当に宮坂に殴られた事を根に持っていないなら……。
私か宮坂の弱味を、沖田さんが握ってるって事?

自分が社長の息子って以外に、まだ何か脅す情報があるの?




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