蜜色オフィス
もう一度口を開けば……。
もう、気持ちを我慢できないのが分かってたから。
唇をかみしめるようにして、ギュって閉じた。
「早川……」
首を振るたびに、涙がこぼれ落ちる。
あまりに一気に涙が溢れだすせいか、熱は下がったハズなのに頭が熱い。
「芽衣」
普段は呼ばない名前。
それが、余計に涙を誘う。
ぶんぶん首を振るだけの私をずっと見つめてた宮坂が、ゆっくりと近づく。
そして、目尻からとめどなくこぼれる涙を舌ですくった。
「本当の気持ち、教えてよ。芽衣」
咬んでいた唇にそっとキスする宮坂に……、優しい声に。
また、新しい涙が溢れ出す。