蜜色オフィス


沖田さんたちが受付を追えてエレベーターに向かう。
それを見て立ち上がると、宮坂に手首を掴まれた。


「え、なに……っ」
「沖田との事、ケリをつけるなら今の方がいい」
「今?! なんで……、」
「今じゃなきゃ素直な気持ちをぶつけられないだろ。
冷静になるまで時間を空けたら、早川はきっと我慢するから」
「で、でも、こんなところで……っ!
それに、相手の人だっているし!」


必死に立ち止まろうとするのに。
体格差もあるし、力じゃ適わない。

ぐっと私の手首を掴む宮坂に引きずられるように歩かされる。


「ね、相手の女の人に悪いって……っ」
「関係ない」
「関係なくないよっ、気使わないとマズイ……、」
「関係ない」


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