隣の席のキミ

告白…!? Yuuto




「ありがとうございましたぁ!!」
…はぁー疲れたぁ。
やっぱ運動部キツいわぁ。
「なぁ祐斗~今彼女いないんだっけ?……あ…別れたんだったよな…ごめん…」
変なん話をふってきたのは同クラの前野拓也。
俺はコイツのことを普通に拓也って呼んでる。
ったく、何だよコイツは……。
疲れてるときに、その話って…。
「うるせーなぁ、付き合ってるよ」
あ……思わず喋ってしまった…。
バカだ…俺。
めんどくさ~。
「は!?お前別れたって言ってなかった!?」
ほらな、やっぱりこうなった。
「言ったかもなー」
適当な返事をかえす俺。
「じゃあ、どういうこと!?嘘なわけ!?」
「嘘じゃねぇよ。一回別れて昨日寄り戻した」
いちいち説明すんの、かったるい…。
でも、拓也の場合、しつこすぎて、喋ってしまう。
隠してんのもめんどくなるんだよね~。
「マジかよ!!初耳~」
「お前に、今、初めてバラしたからな」
「サンキュー(笑)」
「……っ(笑)」

俺達の会話はいつもこんな感じ。



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