薄紅空



それは、村の人々にとってなんとも信じがたい光景だった。



豪勢な飾りが施された駕籠が、一軒の家の前に用意されその側に、見事な駿馬に跨った、皇太子がいる。




そして、その家から農婦に伴われて出てきたのは、薄紅の着物を纏った、美しい女性。






送られた金銀により、美しく装飾され、村娘の姿は何処にもなかった。




村で育ったとは思えない気品に満ちた少女は、涙を浮かべ母に挨拶すると、駕籠に収まった。






そして、この時のために用意された一行は、ゆっくりと進み出す。





少女が宮へ上るのに、あてがわれた金銀財宝と、








短い間過ごした、故郷を残して。

< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

月姫物語
天鈴/著

総文字数/20,279

ファンタジー60ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
時は平安――――――― 金色に輝く都、京になんとも美しき姫がおわしたとか・・・・・・ その麗しい姿は、かぐや姫の再来とまで詠われる しかし、そんな彼女には秘密があった 彼女の母方は、日本古来よりの白狐の一族だったのだ!! 故に不思議な力を持つ姫のもとへ一人の謎の青年が歩み寄る・・・ 彼が告げる彼女の使命とは?!
ー雪女郎ー 雪洞と凪
天鈴/著

総文字数/26,743

ファンタジー75ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
吉原 様々な人間の思惑が絡み合う・・・ そこにいる女性達には、誇りがある 誰よりも強い『花』であるという誇りが・・・ 『人間にはそれぞれ役割がありんす』 そして・・・ 吉原始まっての伝説の遊女 雪洞 ※多少、歴史的にあり得ないことがあります。 ご了承クダサイ。
-雪女郎- 千寿
天鈴/著

総文字数/26,144

ファンタジー80ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
-江戸  吉原- ここに、世の伝説となった一人の花魁がいた 少女の時を過ごした少女は すべてを乗り越え、花魁となる・・・ そう・・・ 雪女郎という花魁に ―雪女郎― 風鈴 ―雪女郎― 雪月 ―雪女郎― 凪雛 カラ読むことをオススメします(*^^)v

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop