私の子猫くん
「……コウ、猫と話せるの?」




「うん。話せるよー?」




……コウがお腹を空かせているといった猫は安心しきった様子でコウに甘えている。




「……中途半端な人間ね。いや、猫人間っていう新たな種類かも。」




美樹は冷静に分析してるけど、私はとっても心配だった。




「ねぇー、杏?」




「あっ、うん。じゃあ、ミルク買いに行こっか。」




「うん!」





……コウは人間になって私の一番になりたいと言ってくれた。




私もコウの一番になりたいと思う。




……なのに、何でこんなに不安なんだろう。

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