私の子猫くん

~side コウ~

「ふう。おいしかったぁ!明日は別のお魚料理作ってね。」






「……うん。」







正直言って、料理の味はあんまり覚えていない。







いや、もちろん杏が作る料理はおいしいし、今のお魚料理もおいしかったはずなんだけど……






さっきの杏がちらついていたんだと思う。







今もかなり無理して笑ってくれてるような気がする。






……もっと泣かせてあげればよかったかな?







……どうしていいか分からなかったけど、僕は杏を支えてあげたいと思う。






だから精一杯杏を心配したつもりだよ。



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