『短編』恋するハーモニー


「え~。何なんだろ。せっかくの休みなのに」


「ね。なんだろね。ま、そういうことだから」


「うん、わかった。……あ、何時にどこ?」


「2時に準備室」


「了解しましたぁ」


気だるそうにそう言うと、


「じゃ、よろしくね」


と言って、廉は受話器を置いた。


「なんだぁ。せっかく休みだと思ったのにぃ」


七海は大きなため息をつきながら、ベッドの上で大の字になった。


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