『短編』恋するハーモニー
その日の晩。
自分の部屋のベッドの上でごろごろしながら理沙とメールをしていると、突然携帯が鳴った。
廉からだった。
「もしもし?」
「あ、もしもし。今、大丈夫?」
「うん。なに?」
七海は近くにあったクッションを抱える。
「うん。明日なんだけどさ。なんか先生が手伝ってほしいことがあるんだって。俺らに」
「俺ら?」
「部長と副部長、ご指名」
それを聞いて七海は大きなため息をついた。