プラトニックラヴ~大切な人々へ~
「駄目だ!」

 声を荒げる文也

「なんで?」

「お前はエイズだ!お前はもうすぐで死ぬんだぞ!」

「わかってる」

「いや!!分かってない!!俺は経験してるんだ!この悲しみを!だから!」

 冬実の返事にまた声を荒げる文也

「俺からもお願いします」

「駄目だ!!俺は君が憎くて反対してるんじゃない。二人にこんな思いしてほしく」

「覚悟は出来てる!!私も彼も!!」

 冬実が声を荒げて言う

「じゃあこのまま付き合って結婚して子供が出来る!でもお前は先に死ぬ!
 そんな現実にお前は耐えられるか!!」

 文也が声を荒げて言う

「お父さんはどうなの!周りの反対を押し切って結婚したんでしょ!!」

 冬実が反論する

「ああ。そうさ」

「じゃあ好きな人への想いは分かるでしょ!」

 冬実が声を荒げて言う

「分かるよ!痛いくらいに!お前の気持ちも痛いくらいに!!」

 文也も声を荒げる

「じゃあ認めてよ!!」

「子供が出来たとしよう。奇跡的に母子感染しなかったとする。
 でもお前は旦那と子供の誰よりも先に死ぬんだ!絶えられるか!」

「覚悟は出来てる。この先辛いってわかってる!」

「僕も覚悟は出来てます御父さん!!」

「ちくしょう!裕美。お前ならどうする?」

 文也は悩む

「文也。文也は周りの反対押し切って私と結婚したんでしょ?
 認めてあげようよ。二人のこと。暖かく見守ってあげよう。ね?」

「裕美?」

 突然裕美の声が聞こえる

「お母さんがどうしたの?」

「いや。何も。(そうだよな。裕美)よし。交際を許可する!」

 心の中で言い二人に言う文也

「本当?ありがとう♪お父さん大好き」

「ありがとうございます。御父さん」

「そう呼ぶのはまだ早いっつうの!まぁ良いか息子になるかもだからな」

「はは」

 苦笑する拓哉





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