守るべきもの
私は、手術を終えた飯田病院長を見つめていた。

覚醒する確率は、かなり低い。


担当した脳外科医の石神が、私の隣に立った。


「まさか、恩師の手術をするとは思わなかったよ。」


石神は、本当に辛いという顔をしていた。飯田病院長の秘蔵っ子と言われている、腕のいい医師だった。



「病院長がいなかったら、今の私はいない。まだ教えてもらう事は、沢山あるのにな。」


石神は、そう言うと病室を後にした。
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