守るべきもの
夜中だというのに、事務長直々に対応してくれた。


「飯田とは、同じ年にこの病院に入りましてね。酒飲み友達なんですよ。」


恰幅のよい、人の良さそうな男だった。


「1年半前ですね。ロビーを、べちゃべちゃのモップで拭いて、患者さんが転んだんですよ。仕事が雑だったので、契約解除しました。やっぱり、安い業者はダメですねぇ。」


事務長は、契約書を見せてくれた。


(クリーン矢代か…突破口になればいいが)


修平は目頭を押さえた。
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