守るべきもの
それから、2人は日光ニ荒山神社に向かった。


そこには、縁結びの御神木である杉があったからだ。


「スキなら一緒にって、意味らしいよ。」


そう言いながら、修ちゃんは杉を見上げた。


「神様にお願いしなくても、私達ずっと一緒でしょ?」


修ちゃんは振り返って


「当たり前だろ。」


修ちゃんは、私の髪の毛をくしゃとした。


「ほら、奥に入ってみよう。」


私達は、手を繋いで中に進んだ。修ちゃんの指が「ずっと、一緒にいる」と語っていた。
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