守るべきもの
「こんなに眠り猫って、小さかったんだね!」


沙依が修平の袖を引っ張って言った。


修平は、沙依の顔を見た。


(良かった。楽しそうで)


このまま、日常には戻らずに、何処かに逃げてしまおうか?


沙依は、ダメだって言うだろうな。マジメだからな。


「修ちゃん、どうしたの?」


沙依が修平を見上げていた。


「いや、何でもないよ。」


修平は微笑んだ。
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