守るべきもの
食欲がなかったのに、修ちゃんが一緒にいるだけで、食欲が出てきた。


なんでもないコンビニ弁当なのに、2人なら、すごいご馳走に見えた。


「ねぇ、修ちゃん?」


「ん?」


唐揚げを頬張りながら、修ちゃんは私を見た。


「結婚の事なんだけど。」


「イヤになった?」


修ちゃんは、情けない顔をした。

私は笑いながら

「違うよ。結婚式はハワイがいいかなぁって。私達、忙しいし式と新婚旅行が一緒なら、いいかなぁって。」


「沙依がそうしたいなら、そうしよう。」


「でも、修ちゃんって袴って感じなんだよね。」

「何言ってんの!? オレは、何着ても似合うようになってんだよ。それに、あのドレスに似合うタキシード見つけなきゃな。」


私は、笑いながら修ちゃんの髪を撫でた。


「そうだよね。」


少し、修ちゃんが照れたように見えた。
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