牛乳と猫スーツ。



髪を結んでいたネクタイを外して、頭を軽く振る。銀色の長い髪が、木々の合間から差し込むオレンジ色した夕日の光に照らされて金色に見えた。ネクタイを結びなおしてから、直樹の方へに歩いていく。





直樹は預かっていたブレザーを渡す。服の乱れを正してからブレザーを着る。




「終わったことだし、帰るか直樹。」






遊び尽くした子供のような笑顔で蓮が言った。





2人で歩いていると、蓮のケータイが鳴る。ケータイを見て、何かを考えている。すると「ちょっと待っといてくれ。」と言って、小さな池に近づいて行った。







しゃがみ込んで何かをジッと見ている。左の制服の袖を上げて、池に突っ込むと何かを捕まえた。大きいトカゲのような生き物だった。






というかワニだった。





「会長、何してるんですか!?」





「いや、学食で食材が足りないらしい。菫が何かの食材をとってこいってメールがきたから。」





「だからって、なぜワニなんですか!?」






蓮が「アザラシの方がよかった?」と言いながら、ワニの尻尾を持って振り回し、頭を木に叩きつけている。







「とりあえずコレを学食に持っていけ。私はちょっと遅れていく。」





時折ピクッと動くワニを渡される。
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