牛乳と猫スーツ。



くまのプーたんを見ると黒い壺を取り出して、中身を最後の一滴まで飲み干す。





するとトレードマークの赤いTシャツが裂けるほど大きく、筋肉質になった。







「いきなりメルヘンからリアルになった…。」





リアルくまのプーは右腕を蓮に向かって叩きつける。それをバックステップでかわし、一気に近づき鳩尾あたりに肘鉄を打つと、プーの体が数メートル吹き飛ぶ。






蓮に近づくと、ブレザーを渡される。





足首辺りでダボダボになっているルーズソックスをひざ下まで上げる。







チラッとこちらを見てから「私のポニーテール姿は貴重だぞ。」と言うと、蓮はネクタイを外して、それで髪を結ぶ。





倒れていたプーが起き上がり、こちらに突進してきた。







「さぁ、お楽しみタイムだ…。」




蓮が小声で呟くように言った、その言葉を聞き逃さなかった。






蓮がプーに向かってジャンプし、体を前に回転させながらプーの頭に踵落としを決める。





おそらくは、この一撃で勝負はついていたんだろう。そこから本当のお楽しみタイムだった。








体長3メートル以上あるクマを蹴り上げて、空中で一方的に攻撃する。





数分後、赤いTシャツの代わりに己の血を体に浴びた、くまのプーたんが木にもたれるように倒れていた。
< 102 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop