牛乳と猫スーツ。



「そう…。何かようかしら?」




ギロッと直樹を睨みつける。遥の殺気に押されて、直樹は悠斗を横目で見て合図する。






「遥、聞いてやってくれ。直樹は―――」





「犬は黙ってなさい!!」




「すみませんでした。」




悠斗は頭を下げて逃走した。





「ねぇ、直樹。のど乾かない?」




「すぐに飲み物買ってくる!」




ジュースを買いに行こうとした直樹の腕を遥は掴む。





「ここにあるじゃない。」



遥は後ろから抱きつき、そして直樹の首筋に鋭い犬歯を突き刺すように噛みつく。





「痛い!!な、何すんの!??」




「今までは少し傷をつけて血をもらってたけど、面倒だから。」





「だからって!」




「直樹、今度デートしましょ。」





「する!するよ!」





「嬉しい。ちゅ〜!」





「ぎゃぁぁ〜!?」



血を吸い続けられた直樹だった。







【生徒会室】




「ごめんね〜!」




彩華が手を合わして謝る。





「みなさん、すみませんでした。」




優華が頭を下げる。





「迷惑をかけたな。」




蓮が軽く頭を下げる。





「まあ、半日で元に戻るんだけどね。今回はちぃが悪かったわ。ごめんなさい。気を取り直して、フキトーブGをみんなで飲みましょ。」




疲れていたみんなは喜んで飲む。





「あれ?知佳さん、売れ残ってたのは1つじゃなかった?」





「あ……。」




…………………。




…………。




……。
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