牛乳と猫スーツ。
【空き教室】
そこには縄でぐるぐる巻きにされた菫とエリーゼがいた。
「外が騒がしいな。」
「それより、お腹がペコペコだヨ〜…。」
ぐぅ〜とお腹が鳴る。
「助けは来るのか……?」
…………………。
…………。
……。
【屋外プール】
未だにプールから抜け出せない次狼と雪がいた。
「ねぇ、次狼。私達、本当にこのままなんじゃない?」
「俺はお前と一緒ならこのままでもいい。」
「限度があるわよ!!」
…………………。
…………。
……。
その日、明け方まで子供の笑い声や泣き声が学園に響いた。
【次の日】
放課後、彩華は理事長室に呼ばれていた。
「実はかねてより蓮と麗花の2人で進められていた2つの学園による共同の催しなのだが、ようやく実現できるようになった。従って、一週間後に祭りをすることになった。君は麗花と話し合い、ド派手な祭りを作ってくれ。」
源三郎が窓の外を見ながら言った。
「了解です!私にお任せください!」
笑顔で敬礼して、彩華は元気よく部屋を出て行った。
「さて、あやつもあおっておこうか。」
ある人物のことを考えながら笑う源三郎だった。