牛乳と猫スーツ。
合同祭は龍堂生徒会チームの勝利となった。
そして次の日の早朝、龍堂学園の校門に生徒達が集まっていた。正確には集まっているのではなく、反則行為をした蓮チームに罰として掃除をさせられているのだ。
「バッチコイ、大将!」
沙羅が塵取りを構える。
「楽しそうだな、沙織。」
「どんなことでも楽しまなきゃ損だぜ、大将。それに早く終わらせたいしさ。」
2人は着々と掃除を進めていく。
「どるぅぶりゃ〜!!」
いきなり奇声が聞こえて、直樹と沙羅はビクッと震える。
「何で掃除しなきゃいけないんだぁ〜!!私達が何をした!」
蓮が箒を振り回しながら叫ぶ。奇声の主は蓮だった。
「不正行為だそうだ。教師と実況への根回し、競技中のルール無視、その他もろもろ。」
蓮の前で塵取りを持った菫が言った。
「めんどくさいな〜。よし、みんな!これから野球するぞ!バットは箒、グラブは塵取りだ!グラウンドへ行―――」
「ったら、どうなるかわかってるわよね?蓮ちゃん。」
蓮の肩を掴み、笑顔だが背後にはドス黒いオーラを出す真由香がいた。
「私、お化けエビの繁殖に成功したの。プレゼントしましょうか?」
「ッ!?」
苦手な物の名前を聞いて、蓮はブルブルと震える。