牛乳と猫スーツ。
「久しぶりだな〜。」互いに握手を交わす。
「あれ?悠斗と知り合いなの?」
彩華が不思議そうに聞いてくる。
「おい並乳。俺と直樹の感動の再会に水をさすんじゃ―――――」
ドスッ!!
見事な踵落としが決まり、悠斗が床に沈む。
最近、踵落としが流行っているのだろうか……。
「アンタ…。いい加減その並乳っての止めなさいよ。」
グリグリと悠斗の後頭部を踏む。
「小学校が一緒だったんだよ。そろそろ許してあげてよ、神崎さん。」
ようやく踏むのを止めてこちらを見る。
「彩華でいいよ。名前で言われる方が好きだし、優華もいるしわかりにくいでしょ?私も直樹くんって呼ぶことにするから。」
この子はかなりフレンドリーだ。
「姉さん、お待たせ。って大丈夫ですか!?大原さん!」
ただ1人心配して悠斗に駆け寄る。
「(彩華さんで並なら、優華さんはどうなるんだろう?)」
そう思い、ちらっと悠斗の方を見ると。