牛乳と猫スーツ。



両手に持った武器を見せて、笑いながら言う彼女の姿は本当に頼りになる。





「行きますか、彩華さん。」




「いつの間にか、こっちの人間だね、直樹くん。逆境なのに笑ってるよ〜。」






「引き込んだ人が言うセリフじゃないよ。それに不利な方が面白いでしょ?」





「あはは、言いますね〜、相棒!」




2人で笑いながらドアを開ける。







弾が飛び交う中を歩いて行く。落ち着いて見ればかわせる。相手は蓮のように正確な射撃じゃないからだ。






「彩華さん、援護頼むよ。」





「がってんしょうち〜!」



彩華が両手に構えた銃を乱射させ、直樹が怯んだ敵の頭を撃つ。頭が一番ダメージが大きい。






「1人…2人……3人。」



直樹は頭の中で数えてたつもりだったが、口から出ていた。






「ま、またやられたぞ!引き上げようぜ!」




「バカ、あいつはリーダーだぞ!?あいつ倒せば勝ちじゃねぇか!」





「あいつ、2組の阿部だろ?確か会長の弟子って言われ――――ぐはっ!?」




何か話し中だったようだが、直樹は撃ってしまった。




なんとか2人とも階段近くまで近づき、直樹は右手で銃を撃ちながら、左手で拠点のドアをノックする。
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