牛乳と猫スーツ。
「こちらに裏写真会員達の要望をまとめた物が…。」
G3と書いている、山田がファイルを渡す。
「どれどれ……上位に生徒会メンバーとウチのクラスの女子がランクインしてるじゃねぇか…。8位には彩華、7位が優華、6位にエリーゼ、5位が柊(妹)で、4位が雪姉、3位は柊(姉)、2位に菫の姐さん、1位が会長(女バージョン)!?」
悠斗が1位に書かれている名前を見て驚く。
「ええ、特に2、3年の要望でして…。」
川口が答える。
「おいおい、死に急ぐもんだぞコレ…。」
「しかし隊長、レア度はSSS(スリーエス)。最高ランクです!撮ればかなりの額が予想されます…。」
柴田が言う。
「期限は文化祭まで…俺達のクラスは準備に時間が必要ない休憩所だ。一気に儲けるか!」
………………………。
………………。
………。
【6日後、放課後・旧館付近】
直樹と彩華が部室に向かって歩いていた。
「明日は文化祭だね〜。」
「そうだね、クラスは休憩所だけど、部活の出し物の手伝いしないと―――――ってなんだコレ!?」
旧館の壁に大きな黒い物が張り付いていた。
「ゴ、ゴキブリだよ!」
彩華が驚き、直樹の後ろに隠れる。