牛乳と猫スーツ。
「まあ、休憩所は教室にいなくていいから、他の出し物を好きに見て回れるのはいいよね。」
「…やる気ゼロの案だけどね。」
軽く2人にツッコミを入れる黒髪ツンツン(天然)の拓也。
「甘いぜ、拓也!蓮さんなら何かイベントを用意しているはずだ!あえて休憩所にして、そのイベントにいつでも参加できるようにすればいい!」
机の上に立ちながら話す。みんながそんな悠斗を見ていた。
数分後、決まった出し物は休憩所だった。
みんなイベントに釣られたようだ。
【放課後、魔の森・北西部】
悠斗の姿がそこにあった。
「時間だ。」
時刻は17:00。
ケータイで時間を確認して、ポケットに直す。
それと同時に、3つの黒いものが悠斗の前に現れる。
写真部の3人組、川口、柴田、山田だった。
「隊長、創立記念大会で我々の存在はバレてますが?」
額にG1と書いている、川口が言う。
「問題無い。そのおかげで、見つかったとしても訓練中だと言えば怪しまれないだろう?」
腕組みしながら悠斗が話す。
なるほどと、写真部の3人が頷く。
「ところで、例の物は?」
「ここに…。学園内女子の写真のレア度が書かれた物です。」
G2と額に書いている、柴田が悠斗にプリントを渡す。
「生徒会メンバーはレア度が高いな…。」
プリント見ながら、悠斗が考え込む。