牛乳と猫スーツ。
「いやいやいや、おかげで生きていますので…。」
この人がいなければ、昨日で人生が終わっていた…。
「そうだ、よかったら君も部活を手伝ってくれない?」
休みだし断ることもない。
「俺でいいなら手伝いますよ。」
ありがとねと言うと、雪は下駄箱の方へと歩いて行った。
「じゃあ、とりあえず学食行こっか。」
「そうだね。でも、何か忘れてるような…。でもいいや。行こう彩華さん。」
俺は何を忘れているんだろう?と直樹は首を傾げる。
「おいコラ〜!!俺を見捨てて行くんじゃねぇ〜!!」
そうか悠斗だ、と直樹は納得した。
「あんた…。生きてたの…?」
彩華が少し後ずさる。
「俺は朝から2つの波動によって鍛えられてたんだ。あの程度で死なね〜よ。」
振動です。
「悠斗があんなに吹っ飛ぶから、ビックリしたよ。」
「俺も鋭い木の枝が目の前に迫ったときは流石にビビったが、空中でジャンプして難を逃れたぜ…。たまにできるだろ?」
「(いや、無理だと思うが…。)」
「たまにできるよね〜アレ。」
あははと笑いながら言う彩華。
「(そこで同意すんの!?)」
意外な人からの言葉に、直樹は驚くが、あの会長の妹なんだよなと思うと納得できた。