牛乳と猫スーツ。
「はいはい。」
ボンネットから移動して車の上に立つ。
「?」
周りを見渡して、蓮が不思議そうな顔をする。
「他の車がない…。」
蓮の言葉通り、周りに車はなかった。高速に乗っているが、前にも後ろにも、反対車線にすら車が走っていなかった。
「ん?あれは……。」
遠くに何かを見つけて蓮が苦笑する。
「麗花、この車の装甲はどれくらい頑丈?」
「アサルトライフル程度じゃ傷1つつかないわよ。テロリストが相手なら楽勝ね。」
自慢気に麗花が話す。
「それじゃ、30㎜機関砲は?」
「持ちこたえると思うけど。」
「なら、9M111ファゴット(対戦車ミサイル)は?」
「特殊合金製だけど薄いから、数発受けたらキツいわね。って、さっきから何なの?機関砲にミサイルって、装甲車でも来――――――。」
サイドミラーを見た麗花が固まる。後ろから装甲車が迫ってきていた。
「追ってきてるのは3台。どうしようか?」
蓮が車の上から麗花に話しかける。
「とりあえずA地点まで逃げるわ。」
「了解。」
ドアを開けて、蓮が助手席に座る。
ドオオーンと後ろで爆発音が聞こえる。
「撃ってきたわ!」
「麗花、おもしろいDVDないの?」
「あなたはこんな状況で何をやってるの!?」