牛乳と猫スーツ。
『今回のは戦闘用に造られたものなんだよ。今までのはあくまでアシストが目的だからね。』
「そうなんですか〜。」
生徒会室に到着して、ドアを開ける。
目の前に虎柄の猫の着ぐるみがいた。
「会長…今回の猫スーツは……もしかして虎柄ですか?」
『よくわかったな!トラ猫スーツだ!私も画像しか見たことないが、黒のラインがかなりカッコよかったぞ!!』
すごく嬉しそうに蓮が話す。
「目の前にいるんですが……。」
『は?』
「着用されてます…。」
『はああぁぁぁぁ〜!??』
あまりにも大きい声に、直樹は少しケータイを耳から離す。
その声にトラ猫スーツを着ている人も驚き、窓を突き破って逃げ出した。
「窓から逃げました!」
『仕方ない…。私の机にあるスタンドライトのボタンを素早く2回押して。』
「は、はい。」
言われた通りにスタンドライトのボタンを素早く押す。
すると、右にあったタンスが回転し、自動で開く。
そこには蓮が着ていた白い猫スーツがあった。
「最近見なかったけど、ここにあったんだ。」
『メンテナンスに出したら、色々直さなきゃいけない箇所があってね。一昨日やっと届いたんだよ。さあ、それを着て追いかけろ!』
「着ていいんですか!?」
『ああ、緊急事態だからな。あれを外に持ち出されるわけにはいかないんだ。一旦、電話は切るぞ。』