牛乳と猫スーツ。
「「スノーアクエ○オン!!」」
2人はハイタッチしながら某ロボットアニメの合体時のセリフと合体後のロボット名を言う。
「まさかユウカがアニメ好きとは思わなかったですヨ!」
「実は特撮やアニメは大好きなんです!」
照れながら優華が言う。
「今度一緒にコスプレしまショ〜ウ!」
「いいですね!一度やってみたかったんです!」
キャッキャッと2人はグラウンドの中心でマニアックな話を始めた。
「ああ…疲れたよ。」
「何か飲み物がほしい…。」
一体何周走ったのか、50周くらいから2人は追いかけっこから耐久レースになっていた。
「「あーはっはっは!!」」
どこからか男女の声が聞こえ、2人の前に体の大きな龍堂の制服を着た男子生徒と、入学式に配布された学園指定のコートを着た女子生徒の2人が後ろを向いて立っていた。
しかし何かがおかしかった。頭の形が人ではなかったのだ。
そして2人が振り返る。
馬だった。
馬の顔していた。一瞬、獣人かと思ったが、それは作り物だとすぐに気づく。パーティーグッズの馬の顔をかたどったマスクだった。