牛乳と猫スーツ。
「私、初めて聞きました。」
優華も知らなかったらしい。
「あはは。優華が蓮に恋愛相談したら、その男を殺しに行くぞ。」
笑いながら菫が言い。菫の言葉に直樹が大きく頷く。
「菫さんも直樹さんも、考えすぎですよ〜。」
クスッと優華が笑う。
実際に殺されかけたとは言えない直樹。
「キミはその人とどうなりたいんだ?友達?それとも恋人?」
「話したこともないんです…。友達になって、ゆくゆくは…、その…こ……恋人に……。」
深見さんの顔が真っ赤になる。
「なるほど…。それで相手の名前は?」
蓮が手帳を取り出しす。
「2年7組の、相田(あいだ)先輩です…。」
「はいはいっと。それじゃ、君の趣味と家族構成は?」
家族構成を聞く必要があるのだろうか。
「趣味はお菓子作りと読書。家族は父と母、兄が1人です。」
普通に答えてる。
「よし、わかった。後は任せろ。」
「よ、よろしくお願いします!」
頭を下げて、深見さんは帰った。
「よっしゃ!仕事に行くぞ〜!」
これは仕事なのかと、直樹は首を傾げながら蓮の後を追った。