牛乳と猫スーツ。



「いえ…。家からは龍堂家に仕えろと言われてるので、菫様が対象ではないんです。色々複雑なんです…。」




仮面で表情は見えないが、その声は少し悲しそうだった。






「それじゃ、次に行きましょうか。ありがとね、零。」





「いえ…。プリントありがとうございます、組長。」




一礼して、零はどこかに歩いて行った。







【学食前】





「おっ!いたいた。海(かい)〜!」




その人物を見つけた悠斗が大きく手を振った。





「おう、悠斗じゃん!真里香も一緒か〜!何か用事?」




直樹と同じくらいの身長で、茶髪の男子生徒が悠斗に手を振り返す。






「はい、部隊報告書よ。ちゃんと出してよね、出さないと会長からキツく言ってもらうように頼むから!」





「わ、わかってるよ…。はぁ…。悠斗とくっついて少しはマシなったと思ったのに…。そうだ、悠斗!例の物が手に入ったぜ!」




海が懐から紙袋を取り出す。





「マ、マジか!?」




「いや〜、見たけどやっぱスゲェよ!」




紙袋を悠斗に渡そうとした時…。






「何がすごいのよ?」




海から紙袋を奪った真里香が中身を取り出す。






「ッ!??」




中身を見た真里香が飛び跳ねる。






『冬はやっぱり、おしくらまんじゅう!巨乳と巨乳にはさまれて。』と書かれた水着ギャル達の写真集だった。




「悠斗〜〜〜っ!!!」




「ちょ、ちょっと待て!落ち着け!!」





「脂肪か!脂肪がいいのか〜!?」
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