牛乳と猫スーツ。
「蓮ちゃんのところね〜。色々と報告してるんじゃないかな。なぁ〜に〜直樹ちゃんは年上が好み?」
「いや、そんなんじゃなくて…。」
「言ってくれれば、私が相手してあげるわよ〜!」
直樹に抱きつきながら頬擦りする。
「直樹…くん?」
「あ、彩華さん!?」
声がして、振り返ると彩華が立っていた。
「いや、真由香先輩がじゃれついてきて…。ほら、先輩からも言って………っていねぇ〜!?」
さっきまで隣にいたはずの真由香はどこかに消えていた。
「天誅〜!!」
「ぐはっ!??」
彩華の飛び膝蹴りが鳩尾に入った。
………………。
………。
…。
【生徒会室】
会長席に座る蓮の前に、伊織と睦美が立って報告をしていた。
「以上が訓練報告よ。」
言い終えた伊織が蓮に訓練の事を細かく書いた書類を渡して、一歩下がる。
「そうか、直樹にもいい経験になったろ。」
「いい動きをしてましたです。さすがはれ〜ちゃんの弟子なのです!」
「睦美の言う通り、なかなかいい動きだったわ。ただ少し急ぎすぎる傾向があるわね。」
「まだまだ鍛え足りないな…。さて、本題に入ろう。」
キリッと、蓮が真剣な顔になると、2人の顔も同じように真剣になり、ビシッと軍人のように姿勢を正す。