牛乳と猫スーツ。
50…デンジャラス・バレンタイン。



2月13日、バレンタインデーを明日に控えて、ここ龍堂学園も男女問わずそわそわしていた。






「さて、今日はチョコレート買いに行かないとね。」




教科書を片付けながら、真里香は呟く。







「一緒に行ってもいいですか?」





「あら優華。いいわよ、行きましょう。」




「エリーゼも行くデス〜!」



ビシッと手を上げながら、エリーゼがいきなり現れる。







「まあいいけど…。あんた誰に渡すのよ?」




「自分で食べますヨ?」





「エリーゼさんらしいですね。」




3人が笑いながら話していた。






そんな中、頭を抱えている者がいた。






「普通の渡し方では…。何か、何かインパクトのある渡し方はないだろうか。」




神崎彩華である。考えていたが、とりあえず寮に戻ることにした。





「インパクト…インパクト…。」




ブツブツ呟きながら彩華は寮への道を歩いていた。







「さあ!見ていきなさい!今日ご紹介するのは…。」




なぜか知佳が商売していた。






「ん?彩華じゃない。」





「あれ?知佳さん?なんで龍堂に?」




「今日は休みだから商売に来たのよ。」




知佳の屋台にはなんだかよくわからない物が並んでいた。
< 745 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop