牛乳と猫スーツ。
別館の扉を開けて中に入る。
「プリンのために来たけど…。別館って本館より警備薄いよね?」
「別館はあんまり大事な物を置いてないから、薄いはずだよ。でも用心はしないとね。」
そう言うと彩華が、スカートの中から銃(イングラムMAC11)を2丁出す。
「別館には幽霊が出るらしいよ〜。」
「聞いたこと無いな…。あれ?今何か光った…。」
暗闇の先で何か赤く光る物が近づいてくる。
「あは、は…。ホントに幽霊?」
「え?知ってるんじゃなかったの?」
「冗談だよ〜。そんな噂聞いたこと無いよ!」
彩華さんが震えながら言う。
暗闇から出てきた物は…。
「あれ、会長?」
出てきたのは猫スーツ姿の会長だ。
「脅さないでくださいよ。でも会長、いつもの白猫じゃないんですね〜。」
目の前のスーツはいつもの白猫じゃなく三毛猫だった。