牛乳と猫スーツ。



「ついに…ついにこの日がやってきた。お兄ちゃん!私との輝かしい未来のために素晴らしい学生生活を送りましょう〜!!」




まだ少ししか顔を出していない太陽に向けて叫ぶのは、直樹の妹の美樹である。






「さて、とりあえず中に入りますか。」




もちろん朝5時に校門が開いているはずがないが、気にすることなく美樹は近づく。華麗に校門を乗り越えて、校内へ侵入する。






「ふふふ…。こんな朝早く来たのは、お兄ちゃんの部屋に侵入。そして久々に一緒に寝るの!会長さん、今は蓮さんと呼ぶべきですね、蓮さんに部屋の番号は教えてもらっているのです!」





誰に言っているのかはわからないが、美樹は寮へと向かう。






【直樹の部屋の前】




音もなく寮に侵入した美樹が、直樹の部屋のドアに張り付いていた。





「カードキーのドアですか…。なるほど、このタイプですね。」




荷物の中から財布を取り出す。しかし中にはお金は入っておらず、代わりに大量のカードが入っていた。その中から1枚抜き出し、カードリーダーにスライドさせる。小さいランプが赤から青に変わり、ロックが解除される。






「ちょろいですね。」




そして部屋へ入る。そこで美樹はとんでもない光景を目の当たりにする。





「な…なんですか、これは…。」




立ち尽くす美樹の前には男と女がいた。






1人は自分の兄、もう1人は蓮の女の姿に似た女子、というか彩華だった。
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