牛乳と猫スーツ。
「なるほど〜。どんなに好きって言っても、妹だから『Like』と思われるわけね。それを『Love』と気づいてもらわないと始まらないってことか。」
腕を組み、頷きながら言う。
「あなたすごいわね!私は阿部美樹、あなたは?」
「…黒木文香。よろしくね。」
互いに握手を交わす。
「ん?黒木?」「…え?阿部?」
同時に首を傾げる。
「もしかして、お兄ちゃんは黒木拓也って名前じゃ!?」「…もしかして、お兄さんは阿部直樹って名前じゃ!?」
同時に兄の名前を言う。2人の妹が、兄同士が友達であることに気づいた瞬間である。
「オラ〜。席に着け。」
気だるそうに教室に入ってきた黒スーツの女性、右手には木刀、左手には出席簿を持っている。
「私がお前らの担任になった成瀬京香(きょうか)だ。好きなのは体罰、嫌いなのは生意気な生徒だ。わかっていると思うが高校は義務教育じゃない、いつまでも守られている立場ではないことを理解しろ。こちらは辞めてもらってもかまわないからな。」