牛乳と猫スーツ。
【1年3組】
そこにはポツンと席に座る文香がいた。
「(…兄さんが楽しいって言ってたから入ったけど、やっぱり友達と一緒のところがよかったかな…。)」
話せる相手がおらず、文香は溜め息を何度も吐いていた。
「はぁ。早く終わらないかな〜。すぐにお兄ちゃんのとこへ行きたいのに。」
隣でダルそうにペン回しをしている女の子がいた。直樹の妹、美樹である。
「…あの、あなたもお兄さんがいるの?」
共通の話題だと思い、文香は話しかけた。
「え?いるけど…。あなたもいるの?」
「…うん。今2年生。」
「同じじゃん!私のお兄ちゃんも2年生!ねぇ、あなたはお兄ちゃんのどこが好き!?」
「…え?優しいところかな。」
「私も!ところで、同じく兄を持つ者同士として相談なんだけど。どうやって結婚までこぎ着ければいいかな?」
「…え、えっと…。お兄さんと血は繋がってないの?」
「繋がってるけど?」
美樹は何を当たり前なことを聞いてるんだというような顔しながら言った。
「…そ、そうなんだ…。好意に気づいてもらわないといけないんじゃないかな?まずは1人の女として見てもらわないと。」