牛乳と猫スーツ。
「(こんなときにか!?)」
服の上から心臓を押さえ、歯を食いしばり痛みを耐える。
立ち上がろうとしたとき、ロボットの右手が真横にあった。まるでビンタをするかのように、蓮を吹き飛ばす。壁に激突して、蓮はその場に倒れる。
「おやおや、かなり悪化してますね。もって後1年と言ったところですか?」
笑みを浮かべながら言う。
「ぐ…。ゴホッ、ゴホッ!」
蓮は血を吐きながら咳き込む。
「私には理解できませんね、命を削ってまで誰かのために戦うなんて。」
「理解されるつもりもないし、されたくもない…。」
なんとか立ち上がろうとするが、腕に力が入らず、立てない。
「そうですか。」
ロボットの口が開き、巨大な銃口が出てくきて、エネルギーをチャージする。
「終わりです。」
小林がトリガーを引く。
「シロォォォォ!!」
蓮の声に反応して、バイクが無人で走り出し、蓮は飛び乗って光線をギリギリで避ける。
………………。
………。
…。
直樹達は出口を目指して歩いていた。