牛乳と猫スーツ。



「あなたを待っていましたよ。私の名前は――――」




「今から殺すヤツの名前なんて聞く必要はない。」




ギロッと睨み付ける蓮。





「残念ですよ、私は殺したくはないんです。あなたは貴重な存在ですから。今からでも遅くありません、私が上に掛け合いますよ?」





「テメェなんかに体をいじられるくらいなら死んだ方がマシだ。」





「そうですか……残念ですね!!」




ロボットが右手を開いて、叩きつける。土煙が舞い、その中から蓮が飛び出して、ロボットの腕を駆け上がりながら銃を取り出して撃つ。形状はデザートイーグルだが、5連装リボルバータイプに改造されている。弾はロボットの胸部に着弾し、そして傷をつけた。








「バカな!?どうして傷が…。しかし、この程度では問題ない!」





「だろうな。」





蓮はロボットから距離を取り、別のリボルバーをセットする。それは4連装のリボルバーだった。両手で構え、発砲と共に反動で蓮が少し後ろへ飛ぶ。弾は轟音と共に爆発する。







『グガガガガガッ!?』




ロボットは悲鳴に近い声を上げる。着弾した胸部は月のクレーターのようにへこんでいた。






「威力は申し分ないが、連続して撃つのは無理だな。」




蓮の両手は反動の衝撃で震えていた。







「だが、これで勝機が見え――――」




ドクン。




心臓が大きく鼓動し、そして激痛が走る。






「ガハッ!?」




おびただしい量の血を吐く蓮。
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