牛乳と猫スーツ。



彩華に話しかけるが、ちゃんとした答えは返ってこなかった。






「やめとけ直樹、朝が弱いんだよ、この並乳―――いででででっ!?」




テーブルの下では悠斗の言葉に寝ながらも反応した彩華が、悠斗の左足を踏んでいた。






「起きてるのかな?」





「起きてませんよ、姉さんは、悪意に敏感なだけですから。」





優華がサンドイッチの皿が2つ乗ったトレイを持って座り、サンドイッチを彩華の口に近づけると、まるでシュレッダーのような動きで歯を動かして、それが1つ、2つと口の中に入っていく。





すごい技を持っているなと驚いた。








朝食を終えて、4人で部室に向かう。今日は、悠斗は暇らしく手伝ってくれるらしい。






「ちわ〜ッス。」と悠斗が勢い良くドアを開け、中に入り、その後に続く。中には、雪と次狼がいた。






会長は猫スーツ(白)の修理のため、出かけていて休みらしい。







雪は彩華と優華を連れて、仕事に行った。





次狼に仕事の内容を聞こうとしたとき、菫が入ってきた。







「次狼、キミに手紙だ。」



菫が次狼に手紙を渡す。その手紙は、時代劇などで出てきそうな筆で書かれたものだった。






「またか…。」と呟き、次狼は手紙を机に置く。






悠斗がその手紙を読み始めた。
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