牛乳と猫スーツ。
「果たし状。次狼殿へ。今日こそ学園最強を決める戦いに決着をつけよう。本日10時、屋上で待つ。龍堂学園番長、小森夏希(こもりなつき)」
「果たし状なんて、書く人いるんですね〜。しかも番長って…。」
「バカ!直樹、そこじゃねぇだろ!!学園最強だぞ?俺たちの知らないとこで、勝手に最強を決めようとしてるんだぞ!?」
学園最強だろうが、世界最強だろうが、勝手に決めたらいいと思う直樹だが、気になったのは、会長や菫、雪がその戦いに関わっていない事だ。
てっきり会長が最強と思っていた直樹。次狼が言うには、その3人にも初めは手紙が来たらしいが、会長は「そんな手紙は知らないぞ」と存在自体を知らず。菫は「私は弱いから、遠慮します」と返事を書き。雪は「興味がないからパス」と言ったそうだ。
つまり3人が面倒だから次狼に任せたので、その小森さんと次狼しか戦う人がいないらしい。
「俺を無視して最強を決めるなんて、許さないぜ!俺が戦ってくる!!」
「ちょっと悠斗!?待ってよ!」
部室を飛び出した悠斗を追いかけた。
「いいのか?悠斗が小森に勝てるとは思わないが…。」
「わかってる。とりあえず、簡単な仕事を終わらしてから行くさ。」
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