牛乳と猫スーツ。



「何やってるのかしら…。って、これを言うのも何回目だろう…。」




溜め息混じりに呟く雪。





「おい次狼、鹿が戻ってきたぞ。」




菫が指差す先に、さっき逃げた鹿がいた。






「まさか、俺のセンベイを食べに帰ってきてく――――」




その鹿の後ろから、立派な角を生やしたオスの鹿が現れる。屈強な体で所々にある傷が、その鹿の強さを物語っているようだった。






「どうやら夫を呼んできたみたいだね〜。」




あははと笑う晶。





「おい、お前をセンベイで釣ろうとしたヤツはどいつだ?」




オス鹿(声・菫が担当)が言う。





「あいつよ!あの犬っぽいヤツ!」




メス鹿(声・晶が担当)が言う。





「そうか。ちょっと待ってろ、一発ブッ飛ばしてやるぜ。」




オス鹿が少し態勢を低くする。





「お、おい…。まさかあのオス鹿、本当に突進する気じゃないだろうな?」




「まさか、菫と晶が言ってるだけよ…。」



ないないと手を横に振る雪。





「あなた、やっちゃって〜!」




「食らえ!必殺・串刺しアタック――――って、本当に来たぁ〜!!」




はたして必殺・串刺しアタックかどうかはわからないが、オス鹿が突進してきた。
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