牛乳と猫スーツ。
59…お留守番は退屈すぎて。
蓮達3年生が修学旅行へ出発した。旅行は土日を挟んだ2泊3日、帰宅は月曜日になる。
つまりは休みの間、彩華達生徒会はたまった書類整理や依頼などを片付けなければならない。
そして生徒会室に彩華達生徒会メンバーと直樹がいた。
部屋には重苦しい空気が立ち込めて、皆真剣な顔をしていた。
「さて、みんなに集まってもらったのは、ほかでもない。」
口を開いたのは会長席で指を組み合わせ、その上にあごを乗せている彩華だった。
いつになく真剣な彩華は、蓮に負けないくらい会長としてのオーラが出ている。
「(すごいオーラだ…。きっと難しい依頼でもきているんだな。)」
ゴクリと生唾を飲み込む直樹。彩華の真剣さに直樹の表情も真剣になり、のどが渇く。会議が始まる前に優華が入れてくれた紅茶を飲む。
「今日、何して遊ぶ?」
「ブフーーーッ!??」
直樹は紅茶を真上に吹き出し、イスに座ったまま後ろへ倒れた。
「どったの?直樹くん。」
「真顔で聞かないでくれ、彩華さん。真剣な顔して話し合うことが何で遊びなんだよ!!」
起き上がって抗議する直樹。