LOVE〜強さに隠した涙〜


『今までお世話になりました』





部屋の鍵を大家に渡した望夢は、公園のベンチで溜め息を吐いた。
『はぁ…これからどうしよ…』
行く宛などどこにもない。
一応バイトはしているが、全て学費に奪われてしまう。

『腹減ったぁ〜…』
色んな事を考えていると腹が減ってきた。
そういえば、ここ2、3日何も食べていなかった。
空腹を紛らわせるため、公園の水道をガブ飲みする。
冷たい水が食道を通って胃に入っていく。

『ぷっはぁ〜…生き返る』
水を飲み、満足した望夢はスカジャンのポケットに手を突っ込み、携帯を取り出した。
時間を確認しようと画面を開くが真っ暗。

『あれ…?』
電源を入れようとしても…入らない。
そして、あることに気付く。






『携帯代…払ってねぇ…』




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