LOVE〜強さに隠した涙〜
「いつですか…」
働かない頭を必死に回転させ、やっと出た言葉。
「とりあえず中に入って」
部屋の中に通された。
「今日の午前中に望夢ちゃんは出ていったわ…」
「そうですか…。でも何で…」
佐野は核心に触れた。
「最近家賃が払えなくなってきていたの。だから…」
「そうですか…。それで、今望夢はどこに居るんですか?」
「ごめんなさい。そこまでは…」
「………………」
「本当にごめんなさいね…」
「いえ。有り難うございました」
そう言って佐野は大家の部屋を出た。
《そうか…分かった》
大家から聞いた話を駿に伝えた。
「どっかの公園とかで寝てるんスかね?」
《多分な。望夢だからそうだろな》
「ぢゃあ俺また探しに行きます」
《分かった。じゃあな》
佐野は近くの公園から徹底的に探し始めた。