私の彼氏
オレンジレンジュースを飲み干すと、梅子嬢は帰っていった。

「店を閉めて、どこに行ってたんだ?」

「だから、コンビニ(コンビニエンスストアー)に買い出しに行ってたって言ってるじゃない」

「お前、まさか、田中を…」


ギガントヤバス。疑われている。私が、田中を殺して七百万を奪ったと疑われている。

ちがーう!違うことないけど、違うの!

確かに、七百万奪ったけど、それは山崎さんがやったことだし、殺したのは私達じゃない。でも、三百万は頂いた。ややこしい。違うけど、そうなの。




そこで、またまたドアが開いた。

「いらっしゃいませ!!」

入ってきたのは、初めて見る女性客であった。

その女は何も話さずに、一枚の紙を河合と五月に見せた。


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