私の彼氏

2

ファミレスに着くと、三人(梅、真、山)は窓際の席に座った。

「梅子ママ、昨夜から、いろいろありがとうございました」

真由美が礼を述べる。

「ここはごちそうしてもらうぞい」

「もちろんです。何でも好きなのを頼んでください」

「じゃあ、わしゃあ、アイス梅昆布茶じゃ」

三人は注文を済ますと、会議を始めた。

「河合さんと五月を殺したのは秋山なんでしょうか?」

山崎生徒が真由美に問う。

「違うような気がするわね。秋山には、河合さんを殺す動機があっても五月を殺す動機がないから」

「ふむ。そうじゃの。真犯人は別におりそうじゃ。年寄りの勘じゃがな」

「んー、じゃあ、私の『ワタカレ』作戦では真犯人を見つけられなかったことになるのか…。しょぼん」




ドン! ドン!


ファミレスの窓を叩く音がする。真由美が窓の方を見ると、見覚えのある顔があった。


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