私の彼氏
(ファミレスの窓を叩くおばさん、どこかで見たことあるな…)真由美は思った。

「あっ! 先生、五月のマンションの大家さんですよ」

山崎生徒が思い出した。

真由美は、もう一度おばさんを見る。大家のおばさんは少し怒っているようである。

真由美が会釈すると、大家はファミレスに入ってきた。

「ちょっと! いつになったら五月さんの部屋を引き払ってくれるんですか?」

大家は真由美を睨みつける。

「えっ? 私がですか?」

「あなた達以外、誰がいるのよ? 五月さんには親兄弟はいないんだから。ちゃんと親戚さんなら責任をとってくださいよ! あの部屋も当分、人が入らないでしょうから、本当に迷惑してるんです!! 滞納家賃も払ってもらいますよ」

「わ、わかりました。必ず責任をもって、部屋を引き払います。未納のお家賃もお支払いいたしますので」

山崎生徒はなだめるように、そう言った。

「いつ?」大家は少し落ち着いた。

「明日、夕方にマンションに伺います」

山崎は約束した。

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