私の彼氏
二人っきりになるやいなや、五月は秋山の胸ぐらを掴んだ。

「あんた!気でも狂ったのか!? 二年間は会わない約束だろうが!」

「まあ、落ち着けよ」

「落ち着いていられるか!せっかくうまくいったのに、台無しになる恐れがあるんだぞ!」

「もう、半年も経ってるんだ。問題ないだろ」

「バカな」

「バカはお前だよ。これを見てみろよ」

そういうと、秋山は自分の携帯電話を五月に渡した。


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