青い向日葵
「こんなサボり方ってなんだよ」
思わず鼻で笑ってしまった。
「さっき、同じクラスの女子に告白されてさ。断ったから同じ教室に居づらい」
わりと重大なことをさらりと言ってのけたので、杉本の顔を見上げてしまった。
「なんでこのタイミングで告白なんだろうね。5月だし、昼休みだったし。せめて普通、放課後とかじゃない?」
杉本は少し目を伏せがちにそして少し苦笑しながら、淡々と言った。
「というか、同じクラスの女子って誰?」
立膝をして頬杖をつきながら杉本を見上げる。
すると、杉本はすぐには答えず少し困った顔をしてまた苦笑した。