アニマルマジック
「……子っ!!桃子!!」
「うわっすみません、ごめんなさい、もう言いません、許してください」
私は詩の腕を後ろに引っ張りながらたくさん謝った。
「は?」
金髪野郎は意味分かんねぇとぼやいてる。後ろでは詩たちを初め、金髪野郎の仲間たちも爆笑してる。
「桃子、何言ってるの?」
「えっ、だって私に怒ってるんでしょ?」詩の顔を見て金髪野郎の顔を見た。
「ぷっ」後ろから近づいてくる茶髪野郎。
「やっぱ、桃谷さんおもしれぇーや」
「えっ?」
「別に怒ってねぇーし」金髪野郎が私に厳つい顔で言ってくる。
「あっ、えっ…じゃあ何のご用事で?」詩が私の体を前に突きだす。
「ちょ、詩!!」
「いいから、話あるんだって」
そう言ってにこやかに笑う私の親友。
鬼だ……。
ヤンキーの前に親友を差し出すなんてなんて悪巧みだ。